干し芋タツマの商品一覧

2013年10月の“お宝ほしいも”

最高の出来の有機玉豊平ほしいもです。17箇所の畑の中で、一番自然が豊かな畑で育てた玉豊です。

玉豊の有機干し芋ならこの畑が一番の品質です。

ワインを評価する時の『テロワール』という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
『テロワール』とは、そのワインができる畑の「気候、地形、地質、土壌」のことです。
もう少し突っ込んで、その畑の「陽当たりや風通し、水はけ」等も含めることもありますし、「その畑に人の手が施したこと」までを意味することもあります。

茨城県ひたちなか市は、干し芋産地としては日本一の品質・生産量を誇ります。
干し芋にとって恵まれた『テロワール』であるといえるでしょう。
大きな括りで考えると干し芋産地全体が干し芋の生産に恵まれているのですが、産地も個々に見ていくと、地区で違いがありますし、同じ地区でも“畑により”個性があります。
もちろんそれは、畑個々の日当たりや水はけ、風通し等の条件、隣接する環境で違いがでます。
それに加えて農家がその畑に何をしてきたかでも差がでます。

タツマは17箇所の畑を管理しています。全ての畑が有機栽培です。
ローテーションを組んで作付けをしてるので、毎年だいたい半分の畑で作付けします。
基本は有機農業ですが、畑の個性を把握して、個々に施肥や休耕の度合いを変えます。
また作付するサツマイモもその畑に合った品種を選定します。
それでも“畑により”収穫されるサツマイモの出来栄え(品質と収穫量)が異なります。畑そのものが持っている潜在能力があるからです。

今月お届けするお宝ほしいもは。“有機玉豊平ほしいも”です。
17箇所の自社畑の中で、最も高い品質が期待できる畑の有機玉豊の平ほしいもです。
『ひの2』という名称の畑で生産しました。
『ひの2』は17箇所の中でも一番自然に近い畑です。
隣接する畑と直接つながっていなくて、境には雑木が繁っています。
生息している動植物の種類も数も多く昔の畑を連想します。

有機農業で干し芋用のサツマイモの栽培をしてきて、品種により有機農業との相性がかなり違うことがわかってきています。
玉豊は干し芋産地の中でも生産量がダントツの主力品種です。
しかしこと有機栽培に関しては主力にはなりえない品種です。
しかし『ひの2』で作付けすると、話は変わります。
こちらが望む品質の有機玉豊に育ちます。『ひの2』の畑の力には感心します。

親しい干し芋農家と“畑について”よく話をします。
同じように手を掛けていても上手くいく畑とそうでない畑があり、上手く行く畑では不作の年でもそれなりの品質と収穫があります。
『ひの2』はまさに有機畑の中でも一番に自然環境に恵まれた畑です。

今月のお宝ほしいもは、そこでしっかりと有機管理して育て、加工した有機玉豊平ほしいもです。

2013年10月4日 株式会社タツマ 福井保久